あらすじ


とある山間にぽつりと佇む古い洋館。

日中にもかかわらずどこか薄暗い雰囲気に包まれているのは、辺りに鬱蒼と生い茂る木々の陰に建っているせいだけとは思えない。

大学で文化人類学の研究員として勤める「杉浦洋太(スギウラヨウタ)」は、
同じ大学の社会心理学研究員「設楽優樹芽(シタラウズメ)」と共に、
サークルのOBである映画監督「九館 蓮司(クダテ レンジ)」が製作するモキュメンタリー映画への出演協力を頼まれて、その洋館へとやってきた。

そこはロケーションアドバイザーの不動産屋「御厨 柚良(ミクリヤ ユラ」いわく、二十年ほど昔、連続殺人犯が住んでいたという噂があるらしい。

監督の連れてきた怪しげな霊媒師「紅月 十三夜(アカツキ トミヨ)」が厄除けの祈祷を行った後、映画の撮影がスタートしたのだが、それは恐ろしい惨劇の始まりでもあった…